Tenpay GlobalとMastercard、QR相互運用とAIエージェント決済で覚書締結
両社は2026年11月2日、中国本土への越境QR決済とAIエージェントによる決済の実現可能性を探る覚書を締結したと発表した。
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テンセント(Tencent)の越境決済プラットフォームであるTenpay GlobalとMastercardは2026年11月2日、香港で開催中のHong Kong FinTech Weekの期間中に、越境決済の相互運用とエージェント決済の実現可能性を探る覚書(MOU)を締結したと発表した。両社によると、この覚書はこれらの分野を検討するための合意である。
第1の分野は、中国本土を訪れる海外からの旅行者向けのQR決済の受け入れである。旅行者は、すでに利用しているデジタルウォレットや銀行アプリで、QRコード決済に対応した加盟店で支払いができるようになる。Tenpay GlobalとMastercardは、決済処理、為替換算、リスク管理、不正防止の各分野で能力を組み合わせると述べた。また、デジタルウォレット事業者、金融機関、決済サービス事業者に働きかけ、参加を広げるとしている。
両社によると、Mastercardのデータに基づくと、中国本土でのインバウンド消費は2026年6月までの12カ月間で前年同期比51.3%増加した。中国本土のWeixin Payを通じた海外デジタルウォレットによる取引は、2026年1月から8月にかけて、件数で前年同期比81.8%増、金額で80.6%増となった。
第2の分野は、Mastercard Moveを通じた既存の送金協力の深化である。両社によると、Mastercard Moveは200を超える国と地域、150を超える通貨での送金に対応している。
第3の分野はエージェントコマースである。消費者や企業が商品やサービスの発見、意思決定、取引を行うのを支援するAIエージェントに、相互運用性、信頼、セキュリティをどう広げるかを扱う。両社は検討する製品として、Mastercard Agent Pay、Mastercard Agent Connect、Virtual C-Suiteを挙げた。
Mastercardの2026年10月29日の決算説明会で、最高経営責任者(CEO)のMichael Miebach氏は、OpenAIとの広範な戦略的提携にAgent Payの利用が含まれると述べた。Agent PayはMastercardのエージェントコマース向け決済インフラで、ShopifyのShop Payがすでに利用している。PYMNTSが報じた。